どんな情報をのせたらよいか

インターネッ卜は無料のメディアだが、現状では電話料金とプロバイダへの接続料がかかる。たとえば「テレホーダイ」など、いろいろな割引サービス等を組み合わせれば、使い放題で月間5000円程度には収まるものの、無料ではない。

ちなみに、テレホーダイは、深夜時間帯ならユーザーが指定した電話番号にかぎり、月額定額料金で通話できる「NTT」のサービス。ISDN対応の「ISNテレホーダイ」なら、高速通信を使い放題で、月額2400円からとお得な料金設定になっている。

そもそもネットサーフィンをしていると、多くの時間を費やす。ユーザーが何らかのメリットのあるホームページしか見に行かないのは当然のことだ。手っ取り早いのは、プレゼントを用意する作戦。人を引きつけるには、ほかにも方法がある。大がかりなところでは、「Yahoo!」などのサーチエンジンがそうだ。無料検索というサービスを提示して、多くの人を呼び込んでいる。巻頭の「プロモーション」では、美しい女性を掲示して多くのユーザーを獲得した。

どちらも、情報そのものが商売として成り立つほどの商品価値を持っている。それがタダなら、ユーザーはどんどんやって来るはずだ。もちろん、小さな会社では、こんな大がかりな情報提供は難しい。だが、自分の得意分野なら、いくらでも可能性があるはずだ。

たとえば、いくつかの銀行は、住宅などの「ローンシミュレーション(ローンを組んだ場合の試算を行ってくれるしくみ)」を用意して、好評を博している。おもちゃメーカーは、ゲームのできるホームページで多くのユーザーを獲得した。神経衰弱から宇宙船撃墜ゲームまで、多くのホームページであらゆるゲームが行われている。まずは、話題にのぼるのが先決なのだ。

さて、インターネット上で話題になり、人を呼び寄せる力を持っている情報には、3つのポイントがある。ひとつは、前記のように、情報そのものが商品価値を持っているもの。ニュースや天気予報、企業情報検索など、いろいろな種類があるが、普通の会社が提供するのは難しい。

2つめのポイントは量だ。たとえば、あなたの会社が食品メーカーなら、取り扱っている商品の過去から現在までの、すべてのパッケージの写真を掲載してみるのも手。昭和20年代から現在までのラーメンの袋とか、過去30年間に販売されたチョコレートの写真、といった具合だ。

いまや、あらゆる製品にマニアが存在し、多くのユーザーがひたすら情報を探している。圧倒的な量を提示すれば、必ずや話題にのぼるはずだ。

3つめのポイントは、情報の深さだ。こちらも、何でもかまわないから取扱商品の情報を徹底的に記載すれば、それだけで人を呼ぶ効果がある。

あなたの会社が工具を扱っているとしよう。毎回異なる、工具に関する徹底的なうんちくを掲載すればいい。たとえば、初回はレンチを取り上げることにする。レンチの生い立ち、どこで、いつ生まれたのか、発明したのは誰か。素材の金属の質は何か、いいレンチの見分け方は。どんなところでどんな用途に使われているか。素人でも、正しく効果的にレンチを使う方法があるか、……。職人や達人の持っているようなうんちくは、多くのユーザーを呼び寄せるに違いない。そして毎月、または、毎週連載形式で掲示していけば、最終的には量にもつながる。

実は、2つめと3つめのポイントは、人を呼び寄せる情報になるとはいえ、結局は取扱製品の詳細なデータである。自社の商品なら、これらの調査もそれほどたいへんではないだろう。◯◯業協同組合のような企業団体には、ユーザーにサービスするための多くの詳細なデータがあるだろうし、あなたの会社が販売店なら、趣旨を説明してメーカーの協力を仰げばいい。

実は、情報を提供してユーザーを呼び寄せることは、プレゼントを用意するよりもはるかにたいへんなことだ。手間も時間も入手もかかる。だが、濃い情報の掲示に成功すれば、プレゼントを提供するよりはるかに効果的な集客効果を生む。なぜなら、一部の人だけが恩恵を受けるプレゼントとは違い、ランディングページからやって来たすべてのユーザー全員が、その場で思恵を受けられるのだから。